鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師という職業柄、患者さんから日常生活の中で注意することを聞かれます。
何か勉強できるものはないかと探していたところ、「養生訓」を見つけました。
「養生訓」は300年前の江戸時代、人生50年の時代に85歳の長寿を得て、最後までライフワークを楽しんだ貝原益軒の著書です。
老いて楽しみを増す人生を送った先人の知恵がたくさんつまっています。
目下勉強中ですが、少しずつご紹介できればと思っています。
【人生百年時代 いつまでも元気に過ごすために】
人生百年時代といわれる現代
医療の著しい発展のおかげで日本は世界一の長寿国になりました。
2018年では、女性の平均寿命は87.32歳、男性の平均寿命は81.25歳といわれています。これは世界一です。
今は人生百年時代と言われ、百年をどう生きるか、ひとりひとりが考えていかなければなりません。
平均寿命≠健康寿命
健康寿命とは、自立した生活が送れるまでの寿命です。
厚生労働省の国民生活基礎調査(平成25年)によると、平均寿命と健康寿命の間にはおよそ10年間あることがわかっています。
つまり、10年間程は要支援・要介護状態を経て亡くなる方が多いということです。
要支援・要介護状態では、これまで楽しんできたライフワークや趣味を諦めざるおえないことも多いでしょう。
第一の要因は、運動器の障害(腰・膝が痛くて動けない、転んで骨折したなど)です。
健康寿命を延ばすためには予防が大切です。
300年前の85歳が残した人生観
鍼灸師・あマ指師という仕事柄、患者さんから健康を維持するにはどうしたらいいか、よく質問されます。
何か良い指南書のようなものはないかと探していたところ、不老長寿十訓というものを院内で見つけました。
これは、わたしが働いている治療院の壁に先代が貼ったものです。
この不老長寿十訓を調べているうちに「養生訓」に出会いました。
「養生訓」は、江戸時代の藩士兼学者である貝原益軒の著書です。
人生五十年の時代に、85歳まで長生きした方です。なんと、71歳まではお勤めされていました。
いまの71歳の方は大変お元気な方が多いので不思議ではありませんが、300年ほど前のことですから驚きです。
養生訓は貝原益軒が亡くなる前年に出版されました。
最後までライフワークを楽しまれていたようですね。
単なる健康になるためのハウツー本ではなく、江戸時代の日本人の生き方や人生観を集大成したものです。
人生について書いているものを若輩者のわたしが知ったような顔で書くことはできませんから、貝原益軒の「健康法」にしぼって紹介させていただきたいと思います。
しかし、養生と人生観は切っても切れない関係です。重要なところは貝原益軒の「言葉」を紹介させていただきます。
現在、養生訓を勉強中ですが、人生百年時代の現代だからこそ「養生訓」から得て、活かせるものがあると信じています。
心と体は別物ではない
養生訓の特徴として、こころと身体を別物と考えていない、ということがあげられます。
この考え方を「心身相関」といい、現代医学でも注目されています。
現代の問題を解決するヒントがたくさんあります。
最近は、瞑想や座禅が見直され、有名な企業でも取り入れられています。
それは、基本である呼吸や心のあり方見直されてきたのだと思います。
便利になった一方で、忙しく、急激な変化がある時代だからこそ、心身のバランスを保つことが必要とされています。
養生というと「高齢者向け」というイメージがありますが、忙しい働き世代にも取り入れ、健康を維持していただきたいと思います。
次回は、高松でもインフルエンザが流行っていますので「養生訓に書かれてある風邪の予防法」について紹介する予定です。更新をしばらくお待ちください。
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わたしが勉強させてもらっている本です。オススメです。
・「養生訓 現代文」(訳;森下雅之、原書房)
・「養生訓に学ぶ」(著;立川昭二、PHP新書)
・「図解雑学 養生訓」(著;帯津良一、ナツメ社)
・「平成養生訓 百歳まで元気に生きるための知恵」(著;下方浩史、世界文化社)
「老に至りて娯を増す」
人生百年時代だからこそ、老いて楽しみを増す人生を送りたい、そんな方々を当講座では応援します。
当講座は「地域の方が生涯現役でライフワークに打ち込むために」をコンセプトとしています。
ひとりひとりの体調に合わせた施術と体操を提案させていただきます。
詳しくは、こちらをご覧ください
【 背骨を整える股関節の運動・体操講座 】
日時;月曜日 19:00~21:00(最終受付)
火曜日 19:00~21:00(最終受付)
水曜日 18:00~21:00(最終受付)
金曜日 19:00~21:00(最終受付)
土・日・祝 応相談
※希望者がいなければ開催はありません
参加費;初回780円(部屋代として)
次回から 3000円(参加費)+780円
場所;高松市太田コミュニティーセンター・和室
公民館のお部屋をお借りしているため、【完全予約制】となります。
日時調整のため、3日後以降のご予約になります。
お申込はこちらからお願い致します。
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女性スタッフも同席しますので女性の方やお子様連れの方もご安心ください。
また、商品の勧誘などは一切致しません。
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